ヒト単一卵胞発育機序
Line


ヒト卵胞の発育過程は、原始卵胞、一次卵胞、二次卵胞、前胞状卵胞、初期胞状卵胞及び胞状卵胞に分類される。

卵胞発育過程はゴナドトロピン依存性発育とゴナドトロピン非依存性発育に大別され、
直径が0.12〜0.2mmで二次卵胞以上に顆粒膜細胞数を有し卵胞腔を認めない前胞状卵胞から直径2mm以下で卵胞腔を有する
胞状卵胞までは月経周期的ゴナドトロピンの変動に反応せずゴナドトロピン非依存性で、前胞状卵胞から直径2〜5mmの胞状卵胞
になるまでに約70日を要する。なおこの時期の卵胞もゴナドトロピンには反応する。
一方直径2〜5mm以上の胞状卵胞は周期的ゴナドトロピンの変動に反応して発育し、約14日間で単一排卵する。

正常月経周期において,卵胞の発育は月経開始日の約2日前より始まる。
すなわち黄体の退縮によりプロゲステロン(P)・エストラジオール(E2)・インヒビンAの分泌低下が起こり,
これらが合同して黄体期後期〜卵胞期初期に血中FSH値の上昇とLHパルス頻度の増加をもたらす。

血中FSHの上昇により直径2〜5mmの卵胞群が発育を開始し,さらに最もFSHに対する感受性のある卵胞が8〜10mmに達する頃には
卵胞群間に大きさの偏りが発生し主席卵胞が出現する。卵胞期初期の血中FSHのピーク時期と主席卵胞の出現時期には時間的ズレがあり,
卵胞期初期に高値を示す血中FSH値は卵胞群発育時期には卵胞群から分泌されるインヒビンBにより,
また主席卵胞出現時期以降は主席卵胞から分泌されるE2とインヒビンAのnegative feed-back により抑制され,
卵胞期中期〜後期には血中FSHは減少する.この結果,主席卵胞のみが発育しその他の卵胞群は閉鎖卵胞に陥る。


Line
戻る