「のぼりに込めた想い」

2013年12月

青森大学経営学部（２年）
　北川美里、三橋真理、村元美穂（沼田チーム）

　「中心商店街にぎわい創出事業」の中で、我々が提案させていただいた夜店通り商店街のコンセプトは、

“愛されるｙOMISE”でした。

このコンセプトに込めた思いは、全ての人々に愛され、慈しんでいただけるような商店街になって欲しいというものでした。

　調査期間中は、様々な方のお話を伺わせていただき、常連のお客様が多いこと、なかには遠方からお越しいただくケースもあること、大型店ではできないような接客を行っていることなど多くのことを学ばせていただきました。このような夜店通り商店街の取組と魅力をもっと多くの方々に知っていただきたいと考え、このコンセプトができました。

　また、コンセプトを作り上げていく過程で、文字だけでなく、もっとダイレクトに直感的に商店街の魅力を訴えるためには、どうすれば良いだろうか、と考えました。このような中から生まれてきたのが、夜店通り商店街のロゴマークでした。ロゴマークには、商店街の皆様の想い、我々の想い、一瞥しただけで覚えていただけるものという課題を設け、作成作業に入りました。

　青森市の中心に位置する商店街であること、商店街を様々なスタイルで利用していただきたい（どのように食していただいてもOK）という想いを込めて、リンゴをモチーフにしました（考えてみれば、アップル社もニューヨークもリンゴを用いたロゴを使っており、ニューヨークにいたってはビッグアップルという愛称までもっています。リンゴは言うまでもなく万国共通と言えます）。また、輪郭はコンセプトにあるように、皆様に愛していただきたいという願いを込めて、ハート型にしました。

　リンゴの中を七色にさせていただいたのは、商店街や各個店の魅力がぎっしり詰まっていることを表しています。さらに、夜店をローマ字で表すとYOMISEとなり、YをとるとOMISE（お店）となります。このYを小文字にすることで強調し、Youという意味を込めました。つまり、あなたのお店になりたいという想いを表現しました。

　のぼりのデザインには、コンセプトを補足する３つのサブコンセプトが表現されています。全ての人に支持され、環境に優しく、利用者のスタイルに合わせたサービスを提供させていただく、そのような商店街を目指すというものです。また、のぼりには夜店通りの形状を表す十字もデザインさせていただきました。コンセプトだけでは伝わらない商店街の魅力と将来への決意を示す、夜店通り商店街のシンボルになってほしいという願いを込めて・・・。